「冬薔薇」は、阪本がオリジナル脚本を執筆し、自ら監督を務める作品です。ある港町を舞台にしたこの物語は、渡口淳という若者の生活を描いています。専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女性から金をせびりながら、ダラダラと生きていた淳は、時代の変遷とともに仕事が減り、後継者不足に悩む両親の苦悩を見せます。そんな中、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起こり、事件の背後には更深い問題があることが示唆されます。このドラマは、青春の痛み、友情、背叛、そして生きる意味を探求し、観客に深い共感を呼び起こす作品です。